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[ エレクトロニクス ]
(2018/4/6 11:30)
韓国サムスン電子の1-3月(第1四半期)営業利益は市場予想を上回った。米アップルへのディスプレー供給を巡り懸念されたが、半導体メモリーの需要が引き続き強く推移した。
6日発表の暫定集計によると、営業利益は前年同期比57.58%増の15兆6000億ウォン(約1兆5700億円)。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は14兆5000億ウォンだった。
サムスンが2月に発表した旗艦スマートフォン「ギャラクシーS9」の売り上げを含む今回の暫定集計は、サムスン製ディスプレー搭載のアップル「iPhone(アイフォーン)X(テン)」販売台数が予想を下回ったことによるディスプレー事業への懸念を和らげた。
携帯電話やサーバー向け半導体メモリーの需要が堅調なことから、サムスンは今年も引き続き過去最高益を記録する可能性がある。同社は昨年、半導体売上高でインテルを抜いて 世界首位となった。
元大証券のアナリスト、イ・ジェユン氏は「半導体メモリーはサムスンの孝行息子だ」と述べた上で、「価格の伸びは昨年よりも小幅となる公算が大きく、年末にかけて勢いが減速する可能性がある」と指摘した。
1-3月の売上高は60兆ウォンに増加。ブルームバーグがまとめた市場予想平均は61兆3000億ウォンだった。サムスンは暫定集計では純利益と部門別利益を公表していない。監査済み決算は26日に発表される公算が大きく、電話会見も予定されている。(ブルームバーグ)
(2018/4/6 11:30)