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[ 科学技術・大学 ]
(2018/4/8 13:00)
カナダの太平洋に面したキャルバート島で、約1万3000年前と推定される人類の足跡を発見したと、同国のビクトリア大研究チームが7日までに米科学誌プロスワンに発表した。
現生人類(ホモ・サピエンス)がユーラシア大陸から陸続きの部分が多かったベーリング海峡を渡り、北米の太平洋沿岸に進出したとの説を裏付ける証拠の一つとみられる。 2014年から16年の発掘調査で確認した足跡は29個。長さが約25センチ、約20センチ、約15センチの足跡が多く、少なくとも大人2人と子ども1人が歩いた跡とみられる。はだしとみられ、舟から海岸に下りた際に残った可能性があるという。
キャルバート島の南、米ワシントン州では、約1万3800年前のマストドンの肋骨(ろっこつ)にやりの先が突き刺っているのが見つかっており、欧米チームが11年に発表した。
マストドンは絶滅したゾウの仲間。やりの先端は別のマストドンの骨でできており、骨や牙を加工して狩猟に使う技術は当時のシベリアなどと共通している。(時事)
(2018/4/8 13:00)