[ 地域経済 ]
(2018/4/9 10:00)
9日午前1時32分ごろ、島根県西部を震源とする地震があり、同県大田市で震度5強、出雲市などで震度5弱の揺れを観測したほか、中部から九州にかけて震度4~1の揺れがあった。気象庁によると、震源の深さは12キロメートル、地震の規模(マグニチュード=M)は6・1と推定される。
大田市の震度観測点以外の地域では、揺れの大きさが6弱に達した可能性がある。島根県西部ではその後も地震が相次ぎ、震度4の地震は午前9時までに4回あった。
県警によると、大田市の住民から「ブロック塀が倒れた」などの通報があった。県によると、同市の男性(17)がベッドから転落し右足を骨折したほか、50代男性が落下物で頭に軽傷を負うなど、計5人がけがをした。
気象庁の松森敏幸地震津波監視課長は記者会見で、震源はほぼ南北方向の断層とみられ、横にずれて地震が起きたと説明。「揺れの強かった地域では約1週間、最大震度5強程度の地震に注意してほしい」と呼び掛けた。
近くに大きな活断層はないが、島根県西部では1963年にM5級の地震が相次いだことがあり、同規模以上の地震が続発する可能性もある。
中国電力によると、運転停止中の島根原発(松江市)に異常はないという。
主な各地の震度は次の通り。
震度5強=島根県大田市
震度5弱=島根県出雲市、雲南市、川本町、美郷町
震度4=松江市、鳥取県米子市、岡山県倉敷市、広島県三次市、愛媛県今治市
震度3=島根県隠岐の島町、鳥取市、岡山市、広島市、山口市、兵庫県豊岡市、松山市、高松市、高知市(時事)
(2018/4/9 10:00)