[ ICT ]
(2018/4/11 06:30)
米携帯電話事業者スプリントと同業のTモバイルUSが合併協議を再開した。事情に詳しい関係者が明らかにした。両社は5カ月前、合併交渉を打ち切っていた。スプリントはソフトバンクグループの子会社。
両社がどのような条件を協議しているかは不明だと、これら関係者らは詳細が未公表であることを理由に匿名で語った。両社は昨年11月に合併交渉を 断念したが、当時、事情に詳しい関係者らは、統合後の会社の支配権の配分を巡り両社の経営陣が対立したためだったと説明していた。
関係者の1人は、交渉打ち切り後も、両社の対立点は解消されていないと語った。
ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ジョン・バトラー氏は10日、「TモバイルUSは引き続き親会社ドイツテレコムの主要成長資産であり、ドイツテレコムは大きなプレミアムを得ない限り、Tモバイルの支配権を譲る可能性は低い」と分析した。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が交渉再開を報じたことを受け、10日の米株式市場でスプリント株の終値は17.1%高の6.02ドルと、2016年7月25日以来の大幅高となった。Tモバイルは5.7%高の63.14ドル。
スプリントの広報担当デーブ・トバー氏はコメントを控えた。Tモバイルに電子メールでコメントを求めたが返答はなかった。(ブルームバーグ)
(2018/4/11 06:30)