[ 科学技術・大学 ]

モルヒネの眠気改善薬 東京慈恵医大、候補化合物発見

(2018/4/17 05:00)

  • モルヒネ投与前の脳波(左)と投与後の脳波(右)。モルヒネ投与により、眠気をきたした時にあらわれる振幅の大きな周波数が低い脳波(高振幅徐波活動)が見られた(東京慈恵会医科大学提供)

東京慈恵会医科大学や筑波大学の研究グループは、鎮痛薬「モルヒネ」の副作用である眠気を改善する薬の候補化合物を発見した。睡眠と覚醒の制御に関わるたんぱく質「オレキシン2型受容体」に作用する化合物「YNT―185」に着目。同化合物とモルヒネをラットに投与すると、モルヒネの鎮痛作用を保ちながら副作用が緩和することをラットの脳波と行動から確認した。鎮痛薬の副作用を減らす手法として期待される。

(2018/4/17 05:00)

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