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[ エレクトロニクス ]
(2018/4/18 05:00)
堺ディスプレイプロダクト(SDP、堺市堺区、孫月衛社長、072・282・1321)は、2017年12月期の当期損益が43億円の黒字(前期は592億円の赤字)に転換した。当期損益の黒字化は2期ぶり。同社は台湾・鴻海精密工業と子会社のシャープが運営する大型液晶パネル生産会社。SDP製パネルを採用するシャープの液晶テレビが販売を伸ばし、SDPの業績も回復した。
売上高は前期比24・0%増の2002億円と、2期ぶりに2000億円台を回復した。当期損益のほか、営業と経常の各損益も黒字となった。
SDPは16年まで韓国サムスン電子などにもパネルを供給。16年8月にシャープを買収した鴻海の方針で、SDPは競合他社へのパネル供給を止めた。現在、ほぼ全量がシャープ向け。シャープは高精細の4Kテレビなどの販売を増やしている。SDPにとっては高品質な液晶パネルの販売が増え、採算性も改善したもよう。
鴻海による販売支援もあり、17年は中国でシャープのテレビが前年比約4倍の400万台強売れた。シャープは全社のテレビ販売も好調。18年3月期は前期比約2倍の1000万台前後に達したとみられる。
(2018/4/18 05:00)