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[ エレクトロニクス ]
(2018/4/18 17:30)
富士フイルムホールディングスに61億ドル(約6500億円)で身売りする米ゼロックスを巡る戦いは、一段と激しさを増しそうだ。同社の大株主で物言う投資家のカール・アイカーン、ダーウィン・ディーソン両氏は身売りを決めた交渉過程で企業統治の緩みがまん延していたと主張するリポートを公開した。
17日公開されたゼロックス株主宛ての書簡で両氏は、ゼロックス取締役会は富士フイルムHDにだまされ、株主から公正価値を奪う「苦痛に満ち、複雑な」取引に同意させされたと批判。さらに、ゼロックスのジェフリー・ジェイコブソン最高経営責任者(CEO)について、同社の利益よりも保身を優先させたとする訴訟での訴えを詳しく説明した。
書簡で両氏は「提案された、価値を崩壊させる取引そのものと合意までの矛盾に満ちた手続きの双方が、長年苦しんでいるゼロックス株主を侮辱し、確立された企業統治の規範を愚弄(ぐろう)するものだ」と記述。ゼロックス取締役会メンバーの退任と、富士富士フイルムHDへの売却阻止を他の株主らにあらためて訴えた。(ブルームバーグ)
(2018/4/18 17:30)