[ 政治・経済 ]
(2018/4/19 11:30)
【カイロ時事】サウジアラビアの首都リヤドで18日、約35年以上ぶりとなる映画館が開業し、政府関係者らを招いた記念の試写会が行われた。映画の解禁は、サウジの若き実力者ムハンマド皇太子主導で進む社会改革の一環。アワド文化情報相は「より活力のある経済と社会に変わるための歴史的瞬間だ」と強調した。
18日は招待客のみで、米ハリウッド映画「ブラック・パンサー」が上映された。一般客への上映は20日に始まる予定。イスラム教の戒律に厳格なサウジには、公共の場で男女を分ける厳しい規制があるが、映画館では男女が一緒の空間で鑑賞できるという。
サウジ政府は娯楽機会の拡大を通じ、雇用創出や多額の経済効果を見込む。今後5年間で全国15都市に約40の映画館を開設し、2030年までに約350まで増やす計画だ。
(2018/4/19 11:30)