水素100％のガスタービン発電 大林組と川重、市街地で熱電併給

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  実証試験を実施した神戸ポートアイランドに設置した実証プラント

大林組と川崎重工業は、市街地での水素燃料１００％のガスタービン発電で、近隣施設への熱電併給を世界で初めて実現した。電気や熱、水素の最適な制御技術を確立し、地域における効率的なエネルギー供給システムの確立を目指す。

新エネルギー・産業技術総合開発機構（ＮＥＤＯ）の事業として、神戸ポートアイランド（神戸市中央区）に設置した実証プラントで試験を実施した。水素のみを燃料に、出力１０００キロワット級の水素ガスタービン発電設備で、熱（蒸気）や電気を発生。近隣４施設に計１１００キロワットの電力を供給した。

同プラントではこれまで、水素と天然ガスの混焼や水素専焼によるガスタービン発電機単独実証、天然ガスによる熱や電気の供給を実証してきた。

今後も実証試験を通じ、季節変動による水素ガスタービンの性能変化やエネルギー制御における、最適な熱電併給バランスに関するデータを取得していく。