[ 政治・経済 ]
(2018/5/1 05:00)
【ソウル時事】「ノーベル賞はトランプ米大統領に」。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との南北首脳会談を実現させノーベル平和賞受賞の可能性が取り沙汰される中、韓国の文在寅大統領が30日、首席補佐官会議でこう発言する一幕があった。韓国大統領府高官が記者団に明らかにした。
6月初旬までに開かれる見通しの米朝首脳会談を前にトランプ氏を持ち上げ、会談の成功と平和体制の構築につなげたい思惑もありそうだ。
韓国高官によると、首席補佐官会議の席上、故金大中元大統領の李姫鎬夫人が文氏に祝電を送り、「ノーベル平和賞を取ってください」とたたえたことが紹介された。これに対し、文氏は「ノーベル賞はトランプ大統領が受賞しなければならない。われわれは平和だけ、もらえればいい」と語ったという。
文氏は28日、トランプ氏との電話会談で、「南北首脳会談がうまくいったのは、トランプ氏の強い支持のおかげだ」と謝意を表明。米朝会談で非核化実現に向けて具体的な方策で合意できるよう、緊密な協議を続けることを確認した。
(2018/5/1 05:00)