[ 機械 ]
(2018/5/7 14:00)
ファナックは約170億円を投じて山梨県忍野村の本社に電動射出成形機など3工場を新増設する。この投資額には生産設備の費用は含まない。射出成形機工場の本格的な増築は17年ぶり、ワイヤカット放電加工機工場の増築は7年ぶり。産業用ロボットや射出成形機などの部品を生産する機械加工工場も新設する。中国を中心にスマートフォンのカメラ用レンズや金型向けなどで需要が拡大しており、既存工場では高稼働の状況が続いている。納期の短縮を含め、供給体制の整備を急ぐ。
電動射出成形機「ロボショット」工場の投資額は約87億円。延べ床面積は約2万6000平方メートル。生産能力を現状比5割増の月600台に引き上げる。2018年9月末の完成を予定する。
ワイヤカット放電加工機「ロボカット」工場の投資額は約18億円。延べ床面積は約6000平方メートル。生産能力は同5割増の月150台に向上し、18年11月末の完成を予定する。
新築する機械加工工場の投資額は約65億円。延べ床面積は2万3000平方メートル。生産能力はロボット用部品が月1000台分、ロボショット用部品が月200台分、ロボカット用部品が月50台分。18年9月末の完成を予定する。3工場の本格的な稼働は19年初頭を予定している。
(2018/5/7 14:00)