[ 自動車・輸送機 ]

トヨタ、瀬戸際の戦い 設備・研究開発に積極投資

(2018/5/10 05:00)

トヨタ自動車が設備や研究開発への積極投資を進めている。自動車産業では、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)分野の存在感の高まりが100年に1度と言われる大変革を迫り、「『生きるか死ぬか』という瀬戸際の戦いが始まっている」(豊田章男社長)状況。2018年3月期連結決算で売上高と当期純利益が過去最高を更新したトヨタといえども、大競争時代の生き残りに必死だ。(名古屋・今村博之)

熾烈な戦い―「CASE」世界で加速

  • 会見する(左から)小林耕士副社長、豊田章男社長、寺師茂樹副社長

「バーは越えられたが揺れている」。トヨタの小林耕士副社長は9日に都内で開いた会見で、18年3月期の業績を為替差益などを踏まえ、走り高跳びに例えてこう表現した。

18年3月期は売上高29兆3795億円(前期比6・5%増)、当期純利益2兆4939億円(同36・2%増)と好調に推移。グループ世界販売...

(残り:1,397文字/本文:1,797文字)

(2018/5/10 05:00)

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