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[ 建設・住宅・生活 ]
(2018/5/10 21:00)
【香港=時事】世界有数の富豪として知られる香港の実業家、李嘉誠氏(89)が10日、複合企業大手・長江和記実業(長和)と不動産大手・長江実業集団(長実)の会長を退任した。公共放送RTHKが伝えた。後任には両社の副会長を務めていた長男の李沢鉅氏が就任。李嘉誠氏は退任後も上級顧問として社に残る。
同日の長和株主総会に出席した李氏は「自らの経験と判断に基づいて最良の意見を提供することはあり得る」と述べる一方、経営方針をめぐって新会長と衝突するようなことはないと強調した。
李氏は総会終了後、記者団に対し、今後は自身の持つ慈善団体の運営に専念すると指摘。また、「一個人の力で社会を変えることはできない」と語り、団結の必要性を訴えた。
李氏は中国広東省潮州市出身。香港に移住した後、造花で富を成し、不動産業界に進出して成功を収めた。米誌フォーブスの2018年版世界長者番付では、推定資産349億ドル(約3兆8400億円)で23位に入っている。
(2018/5/10 21:00)