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[ 環境・エネルギー ]
(2018/5/13 07:00)
ベネズエラとイランが世界の原油供給を脅かす中、原油価格は来年に1バレル=100ドルに上昇する可能性があるとの見方を、バンク・オブ・アメリカ(BofA)が示した。100ドルの大台は2014年以来達していない。
10日には1バレル=77ドル近辺で取引されているロンドンICEの北海ブレント原油先物は、世界的な在庫縮小を背景に2019年4-6月(第2四半期)に90ドルに達する構えだとBofAは予想。この見解は石油輸出国機構(OPEC)の生産が持ち直し、米国の対イラン制裁の影響が限定的となるとの想定に基づいているため、もっと上昇することはあり得ると指摘する。原油の100ドル回復予想が米大手投資銀行から出たのは、BofAが初めて。
トランプ米大統領がイランに対する制裁再開を決め、需給逼迫(ひっぱく)リスクが警戒される中、原油価格は3年ぶり高値に上昇した。強い需要やOPECの減産、経済危機に苦しむベネズエラからの供給が予想外に失われたことで、すでに需給はタイトになっていた。
BofAメリルリンチの世界商品調査担当責任者、フランシスコ・ブランチ氏は、「今後18カ月にかけて、世界石油市場の需給バランスが引き締まるとみている」とリポートで指摘した。(ブルームバーグ)
(2018/5/13 07:00)