[ ICT ]
(2018/5/14 11:00)
【ワシントン=時事】トランプ米大統領は13日、貿易摩擦の影響で米国企業との商取引を禁止された中国通信機器大手の中興通訊(ZTE)について、「速やかに事業に戻れるよう中国の習近平国家主席と協議している」とツイッターに書き込み、制裁を緩和する可能性を示唆した。
米中両政府は今週にもワシントンで貿易摩擦解消に向けた2回目の公式協議を開く。トランプ氏の投稿は、ZTEに対する制裁緩和をちらつかせて、最大の懸案である対中貿易赤字削減で譲歩を迫る狙いもありそうだ。
米メディアは、貿易不均衡是正のため対中圧力を強めてきたトランプ氏が一転、歩み寄る姿勢を見せた背景について、「北朝鮮の核問題をめぐる中国の役割に一定の評価を示した」と分析している。
米商務省は4月、ZTEがイランと北朝鮮への禁輸措置違反に絡み、虚偽の説明をしたとして、米国企業との商取引を7年間禁止すると発表。ZTEは米半導体大手から部品供給を受けられず、主力のスマートフォン事業を停止すると表明していた。
(2018/5/14 11:00)