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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/5/14 23:00)
日産自動車の西川広人社長は14日の決算記者会見で、仏ルノーとの企業連合に関し、「資本構成の変更も(選択肢に)含まれる」と述べ、相互出資の比率見直しなどを検討する方針を表明した。ルノーの大株主である仏政府は、日産を影響下に置いて自国産業を強化するため、両社の経営統合や合併を後押しする考え。西川社長は「自立性を持ったそれぞれの会社の存在が成長の源泉だ」と強調し、合併や統合に慎重な姿勢を示した。
ルノーは日産に43.4%、日産はルノーに15%を出資する。日産が34%を出資する三菱自動車を加えた3社連合は、2017年の販売台数が計1060万台超となり、トヨタ自動車を抜き世界2位に躍進した。
仏政府は、日産とルノーの会長を兼務するカリスマ経営者カルロス・ゴーン氏の退任後、企業連合が円滑に機能しなくなる事態を懸念。ゴーン氏に日産・三菱とルノーの提携関係が将来にわたり続く措置を講じるよう求めているという。ゴーン氏は仏メディアのインタビューで、合併を排除しない姿勢を示している。
(2018/5/14 23:00)