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[ 化学・金属・繊維 ]
(2018/5/22 15:00)
【シドニー=時事】英豪系資源大手リオ・ティントは18日、西オーストラリア州で鉄鉱石の鉄道輸送を完全に自動化する「オートホール」事業で豪当局の承認を受けたと発表した。今年末までに整備を終える予定という。
整備が完了すれば、高重量貨物を長距離運搬する鉄道の自動化としては世界初。時間短縮などにより、同社は「鉄鉱石の運搬で安全性や生産性が大幅に高まる」と強調した。
自動化運転は、2017年1~3月に運行監視員を1人乗せた形で開始。完全自動化後には監視員がいなくなる。18年1~3月期には、鉄鉱石の鉄道輸送距離全体の65%に相当する300万キロで完全自動化を実現した。
西オーストラリア州の鉄鉱石産地ビルバラ地区で総距離1700キロ以上の線路上で200台以上の機関車を運行。16鉱山から四つのターミナルに鉄鉱石を運搬している。
豪メディアによると、オートホールの当初の建設費用は5億1800万米ドルだった。技術改善などのコストを反映して、最終的には9億4000米ドルに上る見込み。
Australia’s first fully autonomous train run(Rio Tinto)
(2018/5/22 15:00)