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[ 環境・エネルギー ]
(2018/5/28 11:00)
米メキシコ湾北岸のフロリダ州パンハンドルに向けて進んでいる亜熱帯低気圧「アルベルト」は、28日の上陸前に勢力を大幅に拡大することはなさそうだ。ただ、米南部の広範囲で大雨となっており、経済損失が10億ドル(約1100億円)を上回る可能性がある。
国立ハリケーンセンター(NHC)の気象学者ダニエル・ブラウン氏は、アルベルトの最大風速が時速50マイル(約80キロメートル)となっており、今後大幅に勢力を拡大する可能性は高くないと分析した。27日は乾燥した空気でアルベルトの勢いが抑えられ、一夜で勢力を取り戻す状況にはならない見込み。
ブラウン氏は予報分析で、「28日のメキシコ湾北岸上陸を控え、アルベルトの強さはほぼ変わらないと予想される」と指摘した。
エンキ・リサーチの災害予報士、チャック・ワトソン氏は取材に対し、倒木による自動車への被害や屋根の大破、浸水を含め、アルベルトによる米メキシコ湾岸での被害額が4億-5億ドルに上る可能性があると分析。さらに、メモリアルデーを含む3連休のホリデー支出が最大6億ドル失われる恐れもあると述べた。(ブルームバーグ)
(2018/5/28 11:00)