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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/5/31 10:30)
フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は、引退前の最後の大仕事としてスポーツタイプ多目的車(SUV)「ジープ」と高級車「マセラティ」に社の将来を賭ける一方、「フィアット」ブランドを縮小させる計画だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
CEOによる正式発表前だとして匿名を条件に語った同関係者らによれば、この計画の下、今後数年のうちに北米と中国でのフィアットブランドの販売を終了させることを検討している。米国での販売は大半が「クライスラー」ブランドになるという。マルキオンネCEOは6月1日に事業戦略について説明する。
マルキオンネCEO(65)は2019年の引退を予定しており、1日の戦略発表は最後の主要イベントになると市場では注目されている。CEOの後任は19年4月の株主総会で指名される見通し。
FCAはジープとピックアップトラック「ラム」を世界展開させる計画。また関係者らによれば、FCAは財務報告において「アルファロメオ」とマセラティを一つの部門に統合させることも検討している。
FCAでは今後ジープの重要性が一段と増し、マルキオンネCEOは2022年までに販売台数を倍増させる目標を明らかにする見通し。昨年の販売台数は約140万台だった。CEOはこれまで既に、ジープへの注力により5年以内に利益を倍増させられるとの見通しを示している。(ブルームバーグ)
(2018/5/31 10:30)