[ ICT ]
(2018/5/31 18:00)
米アルファベット傘下のグーグルは、今秋の発表に向けてスマートフォン「ピクセル」の新型モデルに取り組んでいる。高い評価にもかかわらず大きな販売成績を残していない同スマホの売り上げてこ入れを目指す。
同社は少なくとも2つの新モデルを計画しており、名称は「ピクセル3」と「ピクセル3XL」となる可能性が高い。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
大きな方のモデルは、下部の太いベゼルを除きほぼ縁なしのデザインで、ディスプレー上部には切り欠き部分がある見通し。計画がまだ非公開として匿名を条件に語った関係者によると、小さい方のモデルは「ピクセル2」に似ており、切り欠き部分がないほか、縁なしデザインも採用されないという。
ピクセルは最高クラスのアンドロイド端末として広く認められているものの、アップルの「iPhone(アイフォーン)」やサムスン電子の製品に販売や市場シェアで引き続き大きく後れを取っている。分析会社IDCのデータによると、2017年のピクセルの出荷台数は400万台弱。アイフォーン出荷台数は2億1600万台だった。グーグルは、ハードウエア部門が同社の長期的未来にとって重要だと考えているため、ピクセルのアップグレードを毎年続ける方針だ。
グーグルは過去2年間と同様、新型スマホを10月に発表する計画。これはアップルが新しい端末を通常発表する約1カ月後となる。
関係者によれば、新型スマホを巡る計画は発表前に変わる可能性がある。グーグルの広報担当者は新型スマホについてコメントを控えた。
グーグルはまた、アイフォーンの組み立てを行っている台湾の鴻海精密工業と初めてのスマホ委託生産の可能性について協議していると、関係者の1人が明らかにした。(ブルームバーグ)
(2018/5/31 18:00)