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[ エレクトロニクス ]
(2018/6/1 11:30)
ソフトバンクグループ傘下の英アーム・ホールディングスは半導体の新たなデザインについて、パフォーマンスが向上し、サイズのより大きいパソコン(PC)市場での足場構築につながると語った。スマートフォン向け半導体設計で独占的なシェアを握る同社は、PC市場で米インテルとの競争に挑む。
アームは5月31日にサンフランシスコでのイベントで、新たに設計したコーテックスA76プロセッサーの処理速度は多くの作業で前モデルから35%向上すると説明した。アーム技術の半導体を搭載したノート型パソコン(PC)は、インテルの半導体ベースの機器と同等の優れた性能を発揮し、バッテリーの駆動時間ではインテルに勝るという。
アームのIP製品グループのレネ・ハース社長は「エンドユーザにとって、妥協のない性能と一日中もつバッテリー駆動時間の長さという組み合わせになる」と語った。
アームは、モバイル市場での独占的な地位をエレクトロニクス業界の他の分野にも広げるという目標達成に挑んでいる。アーム技術の半導体で各メーカーはシェア獲得を試みているものの、これまでのところインテルが開発したx86プロセッサーの牙城を崩せていない。インテルはPC向け半導体の売り上げシェアで約95%を握り、ノート型PC10台のうち9台がインテル製半導体を搭載している。(ブルームバーグ)
(2018/6/1 11:30)