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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/6/11 06:00)
【ポートランド(米オレゴン州)、フランクフルト・ロイターES時事】ドイツ自動車大手ダイムラーは6日、完全電動の大型けん引トラックを2021年にも生産すると発表した。電気自動車(EV)版トラック市場で、独フォルクスワーゲン(VW)や米テスラに対抗する。
トラック使用者らは、大気汚染を抑制する世界的な規制を予想しており、EVトラックの導入による燃料や維持管理コストの低減で利益を受けられるとみている。ただ、商用車のEVへの切り替えは、コストや充電インフラ、走行距離、電池の重さなどを踏まえれば、実現にはまだほど遠いとされる。
ダイムラー傘下の米商用車大手フレイトライナーのEVトラック「eカスカディア」は18輪で、走行距離が250マイル(400キロ)。地域の配送や港湾業務での使用を想定している。テスラは2020年までに生産を見込むEVトラック「セミ」で、500マイルの長距離走行実現を目指す。
ダイムラーは6日、中型トラックのフレイトライナー「eM2 106」を公表した。走行距離は230マイルで、飲料配達など地域の配送を想定している。一部アナリストらは、地域配送分野がEVトラックの「最適市場」とみなしている。
米商用車大手ナビスターと、ナビスターに出資するVWは19年末までに、北米市場で中型EVトラックを市場投入する計画を明らかにしている。
(2018/6/11 06:00)