【電子版】VWの排ガス不正、独ミュンヘンなど2都市も罰金命令か

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  VWゴルフのディーゼル車に対する排出ガス浄化装置実験（15年9月、カリフォルニア＝ブルームバーグ）

【ブラウンシュバイク（ドイツ）＝ロイターES時事】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン（VW）はディーゼル車の排ガス不正について、先日中部ブラウンシュバイクの検察当局から10億ユーロ（約12億ドル）の罰金支払いを命じられたが、南部ミュンヘンやシュツットガルトからも罰金を科せられそうだ。

　ブラウンシュバイクの検察は行政命令を活用してVWに罰金を科し、その金額はドイツ当局が企業に支払いを命じたものとして史上最高水準となった。排ガス不正の痛手から立ち直るのに苦戦中のVWには新たな打撃となる。

　ただ、VWに対する法的措置はこれで終わらない。ミュンヘン市の検察はVWの高級車部門アウディに対し、6気筒と8気筒のディーゼルエンジンの排ガス不正をめぐり罰金を科すかどうか精査中であることを明らかにした。ブラウンシュバイクの罰金は4気筒エンジンに関して科せられている。

　また、シュツットガルトの検察は、自動車大手ダイムラーとVW傘下ポルシェの社員や、自動車部品メーカーのボッシュに対する捜査に乗り出しており、同じく行政命令の活用を検討する可能性がある。