【電子版】独検察当局、アウディ会長を逮捕 VW排ガス不正で

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  アウディのルパート・シュタドラーCEO（17年7月、Audi A8セダン発表会　バルセロナ＝ブルームバーグ）

【フランクフルト＝時事】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン（VW）の排ガス不正事件を捜査している独検察当局は18日、VWの高級車子会社アウディのシュタドラー会長を逮捕した。VWの排ガス不正をめぐっては、これまでに管理職を含む複数の逮捕者が出たが、現役の役員クラスでは初めてとなる。

　ミュンヘンの検察当局は、排ガス不正の証拠を隠滅する恐れがあることを逮捕の理由としている。検察当局は11日、不正に絡んだ詐欺などの容疑で、VWの取締役も兼任するシュタドラー会長を新たに捜査対象にしたと発表。自宅など関係先の家宅捜索を行った。

　排ガス不正で巨額の罰金支払いを命じられているVWにとって、現役役員の逮捕はさらなる打撃となりそうだ。2015年9月の不正発覚当時に会長だったウィンターコルン氏が米当局から起訴されたものの、同氏はドイツ国内にいて身柄は拘束されていない。