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[ エレクトロニクス ]
(2018/6/20 12:00)
米ゼネラル・エレクトリック(GE)は19日、1世紀余りにわたって構成銘柄に組み入れられていたダウ工業株30種平均から除外されるという屈辱を受けた。
世界で最も価値ある企業になったこともあるGEに代わり、2014年の合併で誕生したドラッグストアチェーン、ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが採用される。銘柄入れ替えは26日の取引終了前に実施される。GEは18年のダウ平均構成銘柄のリターンランキングで昨年に続き最低。
プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、クインシー・クロズビー氏は、「除外されるかどうかではなくその時期の問題だった」と指摘。「GEは1970年代と80年代にダウ工業株30種平均で圧倒的存在だったが、もはや同じGEではない」と付け加えた。
GEは1896年のダウ平均創設時に組み入れられた銘柄の一角で、当初の組み入れ銘柄で一番最後に外れることになる。GEは一時外れた時期もあったが、1907年からは継続して構成銘柄だった。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのマネジングディレクターで指数委員会委員長の、デービッド・ブリッツァー氏は「米経済が変化した。現在では消費や金融、ヘルスケア、テクノロジー分野の企業が比較的目立っており、工業セクターの企業の相対的な重要性は低下している」と指摘した。
GEの株式時価総額は過去1年で1400億ドル(約15兆円)近く減少した。(ブルームバーグ)
(2018/6/20 12:00)