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【電子版】スターバックス、店舗網拡大にブレーキ 米国内で150店舗閉鎖へ

(2018/6/21 11:00)

  • ジョンソンCEOは、今後は採算が取れなくなった都市部の密集地ではなく、地方や郊外に注力する方針を強調した(16年1月、NYの店舗 ニューヨーク=ブルームバーグ)

 スターバックスの角を曲がったら別のスターバックスに遭遇する、という米国でおなじみのジョークが通じなくなる日は近いかもしれない。

 ケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は売り上げが十分に伸びていないと認めている。同社は米国市場の縮小に着手した。スターバックスは前日の発表文で、足元の4-6月(第3四半期)には全世界の既存店売上高が1%の伸びにとどまるとの見方を示した。これは約9年間で最低で、コンセンサス・メトリックスがまとめたアナリスト予想の2.9%を大幅に下回る。

 スターバックスはまた、米国内の市場浸透率が高い市場の直営店を対象に、従来水準の3倍に相当する合計約150店を2019年度に閉鎖する計画だ。20日の米市場でスターバックス株は売られ、一時は9%近い下げとなった。

 ジョンソンCEOはインタビューで、「成長はやや減速した。私の期待はもっと高い。株主のためにも、もっと良い状況であるべきだ。当社は対応する決意だ」と語った。

 米国内で現在約1万4000店を展開するスターバックスは、店舗網拡大にブレーキをかける。次のスターバックスがオープンするのはスターバックスの中だろうとのジョークさえ聞かれる都市部の密集地ではなく、地方や郊外にあらためて注力する考えだ。

 ジョンソンCEOは、閉鎖の多くは主に「賃金、占有その他の規制上の要件が高くなり」採算が取れなくなった大都市圏で行われるとし、「現在、多くの点でチャンスが見られるのは米国中部と南部だ」と語った。(ブルームバーグ)

(2018/6/21 11:00)

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