[ 政治・経済 ]
(2018/7/7 05:00)
【北京=時事】中国政府によると、米国の対中追加関税340億ドル(約3兆7500億円)のうち、6割に当たる200億ドル超が、米国などの外資系企業が中国で生産したものだ。日本を含む世界の企業が影響を受けるのは避けられない。
中国商務省の高峰報道官が対米報復に先立つ5日の記者会見で明らかにした。中国政府はこれまで、人件費の安い中国で組み立て作業などを行う世界的分業体制の利点を訴えてきており、高報道官は「米国は世界や自国を攻撃している」と語った。
米国の貿易制裁は当然、外資だけでなく、中国の企業にも打撃を与えるのは間違いない。6日の新華社電によると、中国人民銀行(中央銀行)の馬駿金融政策委員は、影響の大きい業界に対して公的支援が検討されるとの見通しを示した。
(2018/7/7 05:00)