(2024/12/3 05:00)
2024年の新語・流行語大賞が2日発表され、年間大賞に「ふてほど」が選ばれた。「ふてほど」は、阿部サダヲさん演じる主人公が1986年から現代にタイムスリップするTVドラマ「不適切にもほどがある!」のこと。
「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」での受賞だ。主人公は“昭和”の体育教師。口調が激しい女性に「あなた更年期?」と、コンプライアンス意識のかけらもない言葉がためらいなく飛び出す。
ドラマは、令和の多様性や働き方改革、セクハラなどを題材にしていた。令和の人々も、コンプライアンスに縛られ過ぎた社会に違和感があるのではないか。昭和の不適切な言動が、現代人に問いかけていた。
劇中、86年のドラマ「男女7人夏物語」もジェンダーレスの観点から「人間7人夏物語」が無難と指摘する令和のテレビ局関係者。ドラマの最終回は、令和のコンプライアンスも発展途上で、未来からみれば不適切な言動にあふれているかもしれないと締めくくった。
このドラマは95年の阪神淡路大震災も大きな題材で、主人公は娘とともに震災の犠牲になる。能登半島地震から間もなく1年が経つとの感慨も深くする。
(2024/12/3 05:00)