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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/7/15 08:00)
米テスラのイーロン・マスクCEO(ブルームバーグ)
米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、ミシガン州フリント市の各家庭がきれいな水道水を取り戻す資金を提供すると約束した。デトロイトの自動車産業衰退を背景に経済不況に陥った同市は、水道水汚染という重大な公衆衛生上の緊急事態から脱しきれていない。
マスク氏は11日、「これは水道水が汚染されているフリントのいかなる家庭に対しても、水質浄化のための資金を提供する私のコミットメントだと考えていただきたい」とツイートした。
ミシガン州が2014年に水源を変更後、フリントの水道水は鉛で汚染された。同州はフリントの水は今では米環境保護庁(EPA)の基準を満たしているとの見解だが、一部の住宅所有者は自宅の水道水が依然として飲用に適さないと主張している。
マスク氏はフリントへの支援を申し出ることで、人々の注目を浴びる危機にここ数日間で2回関わる形になった。同氏の2230万人を超えるツイッターのフォロワーの一部は、タイの洞窟に閉じ込められた少年サッカーチームの救助を同氏が試みたことを受け、フリントの水道水問題にも関与するよう促した。一方で、テスラの大株主は11日、同社に 中核事業に専念するよう求めている。
フリント市のキャンディス・ムシャット報道官は電子メールで、マスク氏および同氏の代理人からも同市への連絡はないと説明。市当局は水道管の交換を進め、それに関連する費用も負担しているが、家庭内の水道システムはその対象ではないとして、「マスク氏がフリントの支援に真剣に関心を寄せているなら、市長は市側の具体的ニーズについて話し合う用意があるだろう」とコメントした。(ブルームバーグ)
(2018/7/15 08:00)