[ ICT ]
(2018/8/10 12:00)
韓国サムスン電子は9日、大型スマートフォンの新機種「ギャラクシーノート9」をニューヨークでのイベントで披露した。伸び悩むギャラクシー製品の販売てこ入れを図り、年末商戦に向けて米アップルが投入する新型「iPhone(アイフォーン)」を迎え撃つ。
ノート9のスクリーンは6.4インチで、価格は999.99ドルからとなる。最高価格は1249.99ドル(約13万9000円)と、アップルの高級機種「iPhoneX」を100ドル前後上回り、消費者向けの携帯電話機では世界で最も高価な機種の一つとなる。
昨年投入した6.1インチの「ノート8」に外観は似ているが、新しいブルートゥース対応のスタイラスペンや、今年投入した「ギャラクシーS9」よりも鮮明な写真撮影が可能なカメラが特徴となっている。
スマホの需要が世界的に鈍化する中での新製品投入となる。S9は消費者の興味をかき立てることができず、中国の華為技術(ファーウェイ)と小米(シャオミ)にシェア拡大を許した。新製品は、例年9月に発表される新型アイフォーンとも競合することになる。
IDCのデバイス調査担当バイスプレジデント、ブライアン・マ氏は、「S9はあまりにもS8に似ていて、消費者にアップグレードを促すには特色が十分ではなかった。ノート9も同じ運命をたどるのではないかと懸念している」と語った。
新しいスタイラスペン「Sペン」は、離れた場所からノート9のカメラ撮影やスライドショー操作を可能にする。手書きの精度も高めた。サムスンはさらに、コンピューターのディスプレーにケーブルでつなぐことで、スマホをフル装備のデスクトップに実質的に転換できる「DeX」の最新バージョンも投入した。
同社はこの日のイベントで、新型の腕時計端末「ギャラクシーウオッチ」も披露。円形のスクリーンで防水仕様となっており、LTE回線に対応している。従来のモデルよりもバッテリー寿命が改善した。
(2018/8/10 12:00)