[ 政治・経済 ]
(2018/8/12 07:30)
【シドニー=時事】ニュージーランド(NZ)政府は10日、今後1年かけて使い捨てレジ袋の使用を禁止する方針を発表した。プラスチックごみによる海洋などへの汚染が世界的に問題となっており、海に囲まれた同国として対策を講じる。
NZ政府は、少なくとも半年の移行期間を設けて禁止したい考え。対象となるレジ袋の種類や、半年の移行期間で十分かどうかなどについて、9月14日までに国民から意見を聞いた上で反映させる。アーダーン首相は「国内では毎年何億枚ものレジ袋が使われ袋の山となり、その多くが貴重な海岸や海洋の環境を汚染し、すべての海洋生物に深刻な打撃を与えている」と危機感をあらわにした。
NZ政府などによると、世界では年間最大5兆枚のプラスチック製の袋が使用されている。現在、60カ国以上がレジ袋など使い捨てプラスチック製品の使用で禁止や課税を実施している。
(2018/8/12 07:30)