[ オピニオン ]
(2018/8/21 05:00)
コンピューターゲームの対戦競技「eスポーツ」が世界的に盛り上がりを見せている。五輪種目への採用が検討されているとも聞く。新たな顧客獲得を狙い、IT関連以外の企業も進出の機会をうかがっている。
eスポーツの競技人口は世界で1億人に迫る勢いだ。プレーヤーのプロ化が進むとともに、海外ではプログラミング学習の一環で、eスポーツを行うエンジニアがいるという。
日本でもeスポーツを通じ、人材の確保・育成に乗り出す動きがある。制御盤の設計、製造を行う三笠製作所(愛知県扶桑町)はeスポーツ実業団を立ち上げ、10月までに所属選手として3人を新規雇用する。事業拡大のため、ソフトウエア技術者の不足を補うのが目的だ。
日本では「ゲームは遊び」という認識が根強く、eスポーツはほとんど認知されていないのが現状だ。一般スポーツのように、企業がビジネスチャンスにできるかどうかは見通しにくい。
eスポーツがビジネスに関わってくるのはまだ時間がかかるが、海外を中心にした動向は無視できないレベルにきている。まずエンジニアの養成など、人材育成の場として活用するのも一考だ。eスポーツと企業の関わり方は、しばらく模索が続きそうだ。
(2018/8/21 05:00)