[ 政治・経済 ]
(2018/8/26 09:00)
航空自衛隊初の女性戦闘機パイロットが誕生―。松島美紗2等空尉(26)が新田原基地(宮崎県)でF15戦闘機の教育課程を修了。同基地に配属された。修了式後に取材に応じ、「きっかけは小学生の時に見た映画『トップガン』で、戦闘機パイロットに憧れていた。後に続く女性のためにも期待に応えたい」と目を輝かせた。
松島2尉は横浜市出身で身長159センチ。2014年に防衛大学校を卒業し、空自に入隊した。戦闘機では最大9倍の重力がかかり、負担が大きいことから、これまで女性の配置が見送られていた。
飛行教育航空隊司令の植森治1等空佐は、「男性と全く同じ教育をした。パイオニアとして成長してほしい」と話した。
防衛省は1993年から段階的に女性自衛官の配置制限を見直し、空自は15年に戦闘機など全ての職種を開放。母性やプライバシーの保護のため、陸上自衛隊の特殊武器防護隊の一部や海上自衛隊の潜水艦などで制限は残るが、昨年までにほとんどの職種で制限が撤廃された。(時事)
(2018/8/26 09:00)