[ オピニオン ]
(2018/8/28 05:00)
最近、「SaaS」や「PaaS」という単語を耳にした。インターネット経由でサービスを提供するというIT用語のようだ。最初のSはソフトウエア、次のPはプラットフォーム、aaSはアズ・ア・サービスの略。
つまりSaaSはソフトウエアを、PaaSはオペレーションシステムなどのプラットフォームをネットで提供するサービスだ。
では「LaaS」はなんだろうか?日本総合研究所の新美陽大スペシャリストによれば、Lはライフ、生活に必要なすべてをサービスとして提供するという概念だそうだ。
電気やガスなどエネルギー需要家はエネルギーそのものではなく「使うこと」が目的。水道や通信、各種の機器も同様だ。セキュリティーやヘルスケア、車なども含め「快適な暮らしのために使うもの」を提供して対価を一括で支払ってもらうのがLaaSだ。
「LaaS事業者は対価を得るが、もっと重要なのは利用データが得られること」(新美氏)。顧客の趣味、趣向が得られ、新ビジネスを提案ができる。「10年後はまだかもしれないが、徐々に広がり、LaaSの時代になる」と予言する。所有自体に喜びを感じる人もいるので、果たしてLaaSが定着するのだろうか。
(2018/8/28 05:00)