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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/9/5 05:00)
独ダイムラー傘下の高級車メーカー、メルセデス・ベンツは市販EV車の第1弾を公開した。米テスラとの競争に照準を合わせた高級車ブランドがこれでまた増える。
メルセデスはクロスオーバー「EQC」の生産を来年上半期に開始する予定だと、ダイムラーのディーター・ツェッチェ最高経営責任者(CEO)がストックホルムで記者団に語った。それは電気自動車(EV)ブランド「EQ」のラインアップ開発計画の一環だという。このプロジェクトには当初100億ユーロ(約1兆2900億円)を投じる計画だったが、実際の支出は「それを超えた」と明らかにした。ただ、具体的な金額には触れなかった。
ツェッチェCEOは「EVに賭ける以外の選択肢はなく、当社は全力を尽くす」とし、「それが今始まる」と語った。
EQCは、ポルシェの「タイカン」、アウディの「E-Tron」、ジャガーの「I-PACE」といったモデルと同様、セダン「モデル3」の生産引き上げや黒字化に苦しむテスラに圧力をかける見通しだ。メルセデスは、最も人気の高いセダン「Cクラス」の製造拠点でもあるドイツ・ブレーメンの工場でEQCを組み立てる計画。中国市場向けには現地でEQCを組み立てる。
ダイムラーは2022年までに全電気式の自動車を10種類投入する計画だ。メルセデスは10億ユーロをかけてバッテリー製造拠点を8カ所設置する見通し。(ブルームバーグ)
(2018/9/5 05:00)