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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/9/10 11:00)
【ロンドン=時事】英高級衣料大手バーバリーは6日、売れ残った在庫の廃棄処分を取りやめると発表した。即時実施する。「ブランド保護」を目的に2017年だけでも衣料品や香水など2860万ポンド(約41億円)相当を焼却や破壊処分したことが7月に報じられ、「資源の無駄遣いだ」と世論の批判を浴びていた。
アパレル業界では、転売を防いでブランド価値を維持するため、売れ残り商品を割引販売せず、焼却処分するケースも多いとされる。今回の動きは業界の慣行に一石を投じることになりそうだ。
バーバリーは今後、売れ残り商品の再利用や寄付に力を入れる。同時に、ウサギやキツネといった毛皮を使った商品を取り扱わないことも表明。マルコ・ゴベッティ最高経営責任者(CEO)は「現代では、ぜいたくは社会や環境に対して責任を持つことを意味する。この信念がバーバリーにとって長期的な成功のカギだ」と説明した。
バーバリーは英国を代表する高級ブランドで、トレンチコートなどは日本でも人気が高い。過去5年間に処分した商品は約9000万ポンド(約129億円)相当に上ったとされる。
(2018/9/10 11:00)