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[ 科学技術・大学 ]
(2018/9/10 12:00)
東京大宇宙線研究所は9日、岐阜県飛騨市のニュートリノ観測施設「スーパーカミオカンデ」のタンク内部を報道公開した。
タンクは直径39メートル、高さ41メートル。内部には素粒子ニュートリノをとらえる「光電子増倍管」約1万1100本が配置され、金色に輝いていた。
同研究所は、宇宙初期から起きていた超新星爆発で蓄積された「超新星背景ニュートリノ」の観測を目指し、タンクの改修中。通常は5万トンの純水を蓄えているタンクから水を抜いたため、内部に入ることができた。改修作業は10月中旬まで行われ、来年1月に観測を再開する予定。
スーパーカミオカンデでは1998年、梶田隆章同研究所長らがニュートリノに質量があることを示す「ニュートリノ振動」の証拠を発見。梶田さんは2015年のノーベル物理学賞を受賞している。(時事)
(2018/9/10 12:00)