【電子版】宇宙軍創設、最初の5年間で1.4兆円超 米空軍内部文書

• 

  内部文書は空軍のウィルソン長官が作成したものだという（17年9月、メリーランド州アンドルーズ空軍基地のB-2ステルス爆撃機＝ブルームバーグ）

【ワシントン＝時事】複数の米メディアは17日、トランプ米政権が目指す宇宙軍創設には5年間で約130億ドル（約1兆4500億円）の初期費用がかかる見通しだと報じた。空軍の内部文書で明らかになった。

　14日付の同文書によると、宇宙軍の設立初年には30億ドル、その後の4年間で計100億ドルがかかる見通し。また、人員約1万3000人が必要になるという。

　トランプ政権は先月、2020年までに宇宙軍創設を目指すと表明。中ロ両国との宇宙空間での軍事競争が激しさを増す中、陸海空軍と海兵隊、沿岸警備隊に続く6番目の軍を創設し、米軍の優位性を保つ方針を示した。

　宇宙軍創設には議会の承認が必要だが、米軍内部や一部議員には多額の費用が発生することに対する懸念も根強く残っている。