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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/9/24 05:00)
米ケーブルテレビ最大手コムキャストは、衛星放送欧州最大手の英スカイの買収先を決める入札で、米メディア・娯楽会社ウォルト・ディズニーが後押しする21世紀フォックスに競り勝った。
英国の企業買収委員会の監督の下で実施された22日の入札で、コムキャストが示した390億ドル(約4兆3890億円)の買収額が、フォックスの提示額を10%上回り、コムキャストによる買収がほぼ確実となった。
ディズニーが、フォックスのエンターテインメント資産を買収する合意の一環として、フォックスは保有するスカイの株式39%をディズニーに売却することになっている。しかし事情に詳しい複数の関係者によれば、ディズニーの支持が得られれば、スカイ株をコムキャストに引き渡すことも検討しているという。
コムキャストによる買収手続きが完了すれば、同社のブライアン・ロバーツ最高経営責任者(CEO)が、統合後の新会社の経営を引き続き担い、同社にとってますます脅威になりつつあるライバルのネットフリックスに対抗することになる。ただ、ロバーツCEOに対し、コムキャストの債務拡大に神経質になっている投資家から今回の買収価格を巡り疑問の声が上がることも予想される。(ブルームバーグ)
(2018/9/24 05:00)