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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/10/1 12:00)
電気自動車(EV)メーカー、米テスラのイーロン・ マスク最高経営責任者(CEO)が同社の非公開化に関して投資家を欺いたとして米証券取引委員会(SEC)が提訴していた問題で、双方はマスク氏の会長職辞任と2000万ドル(約22億7800万円)の支払いで29日に合意した。
合意によれば、マスク氏はCEO職にとどまり、取締役会にも残るが、45日以内に会長職を辞任する必要があり、3年間にわたり復職できない。テスラも2000万ドルを支払うという。
この和解においてテスラもマスク氏も過失を認めていない。SECは27日、マスク氏が1株420ドルで株式非公開化するための資金調達の準備が整っているとツイートしたことを巡り 提訴していた。
テスラはまた、和解の一環として社外取締役2人を加えるほか、マスクCEOのツイートを含む対外的なコミュニケーションを監督するよう求められた。重要情報を含み得る書面を出す際は同社が事前承認するもので、チェックする対象はマスク氏のツイートに限らない。
今回の和解内容について、ベンチャーキャピタル会社ループ・ベンチャーズのマネジングパートナー、ジーン・ マンスター氏は「SECの提訴がチャンスと見なされ得ることはほとんどないが、今回はそのまれなケースの一つだ」と9月29日付リポートで指摘。テスラ取締役に適任かもしれない人物として、2000年の米大統領選に出馬し現在はアップル取締役を務めるアル・ ゴア氏やボーイングのジム・ マックナーニ前CEOを挙げた。マンスター氏はさらに、新たな会長職は「マスク氏に影響を与えテスラが持続可能性を達成するのを助けられる誰かを同社が置く機会を作り出すものだ」と付け加えた。(ブルームバーグ)
(2018/10/1 12:00)