【電子版】英アストンマーティンがロンドン上場 時価総額6400億円超

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  ロンドン証券取引所に上場したアストン・マーティン（中央はアンディ・パーマーCEO、10月3日、ブルームバーグ）

【ロンドン＝時事】英高級スポーツ車メーカーのアストンマーティンが3日、ロンドン証券取引所に株式を上場した。売り出し価格から算出される時価総額は約43億ポンド（約6400億円）。英株式市場では久々の大型上場となった。

　アストンマーティンは人気スパイ映画シリーズ「007」の主人公ジェームズ・ボンドの愛車として知られる。1910年代創業の老舗だが、経営は不安定で倒産や経営危機を何度も乗り越えてきた。パーマー最高経営責任者（CEO）は「歴史的な一里塚となった。世界中の投資家から良い反応をいただき、光栄に思う」との声明を発表した。

　ただ、当初の見通しでは時価総額が50億ポンドを超えると見込まれていただけに、失望の声も出ている。3日の株式市場では初値を付けた後も売り出し価格を下回って推移し、英メディアは「がっかりのデビュー」（ガーディアン紙）などと報じている。