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[ 科学技術・大学 ]
(2018/10/6 13:00)
米名門大学のエール大は、プエルトリコ債からニューハンプシャー州の材木まであらゆる対象に投資してきたが、新たな市場に飛び込みつつある。仮想通貨だ。
非公開の情報であることから匿名を条件に語った関係者によると、高等教育機関で2番目に大きい基金を運用するエール大は、デジタル資産に的を絞った新ファンドが4億ドル(約455億円)を調達した際、投資家の一団に加わった。
ファンドの名称はパラダイムで、仮想通貨交換事業者コインベースの共同創業者フレッド・エアサム氏、セコイア・キャピタルの元パートナー、マット・ファン氏、仮想通貨に投資するヘッジファンド、パンテラ・キャピタルの元従業員チャールズ・ノイエス氏が最近設立した。
エール大の基金は約300億ドルの規模があり、デービッド・スウェンセン氏が運用責任者を務める。同氏の指揮の下、エール大は過去20年に年平均11.8%のリターンをあげてきた。同大によると、2019年度に資産の60%をベンチャーキャピタルやヘッジファンド、レバレッジドバイアウト(LBO)ファンドなどのオルタナティブ投資に振り向けることを目標としている。
2017年に急騰し、今年に入って急落した仮想通貨市場に投資する大規模な機関は少ない。エール大のパラダイムに対する投資額は不明。同大はコメントの要請に今のところ応じていない。(ブルームバーグ)
(2018/10/6 13:00)