- トップ
- 自動車・輸送機ニュース
- 記事詳細
[ 自動車・輸送機 ]
(2018/10/9 15:00)
欧州の航空機メーカー、エアバスがエミレーツ航空から獲得した超大型航空機A380の受注が暗礁に乗り上げている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。エンジンを巡る交渉が長引いており、A380の生産継続にとって重要な受注が危うくなりかねない状況だという。
社外秘の情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、性能パラメーターを満たしていないロールス・ロイス・ホールディングス製エンジンの価格や燃料燃焼について、エミレーツがロールス・ロイスと協議を続けている。エンジンの選定期限は過ぎており、2020年の初回納入が遅れる可能性に加え、契約全体が脅かされる恐れすらあるという。
A380の唯一の大口顧客であるエミレーツは数カ月にわたる交渉を経て、A380最大36機、160億ドル(現在の為替レートで約1兆8000億円)相当の購入でエアバスと1月に合意。A380の受注全体の約半分を占めるエミレーツは、エンジン供給業者をゼネラル・エレクトリック(GE)とプラット・アンド・ホイットニーの合弁会社からロールスロイスに数年前に乗り換えた。
エアバスとロールス・ロイス、エミレーツの広報担当者はいずれもコメントを控えている。(ブルームバーグ)
(2018/10/9 15:00)