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(2018/10/9 19:30)
人権政策で共和候補に反発
【ワシントン=時事】米人気女性歌手テイラー・スウィフトさんは8日までに、自身のインスタグラムを通じ、11月の中間選挙で上下両院とも野党民主党候補に投票すると表明した。女性やLGBT(性的少数者)などの人権に関する共和党候補の姿勢への反発が理由。スウィフトさんのインスタグラムのフォロワーは1億人を超えており、若者らを中心に一定の影響を及ぼす可能性がある。
テネシー州で有権者登録しているスウィフトさんは、投稿で「性的指向や性別に基づく差別は、どんな形のものであれ間違っている」と主張。同州で下院から上院へのくら替えを目指す共和党女性候補が、賃金面での男女差別禁止や性暴力被害者の救済に反対していることを挙げ「ぞっとする」と厳しく糾弾した。
中間選挙では、過去の性的暴行疑惑が取り沙汰されたカバノー連邦最高裁判事の承認を強行したとして、女性らの間でトランプ政権や共和党への反発が広がっている。スウィフトさんは、2013年のイベントで司会者から痴漢被害に遭ったと訴えて勝訴し、性暴力被害者を支援する意向を示していた。
トランプ大統領は8日、記者団に対し、共和党候補への支持を改めて表明するとともに、スウィフトさんの投稿について「(共和党候補のことを)何も分かっていない。テイラーの音楽を以前ほど好きではなくなった」と不快感を示した。
(2018/10/9 19:30)