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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/10/17 10:00)
【フランクフルト=時事】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループの排ガス不正事件を捜査している独検察当局は16日、VWの高級車子会社アウディに8億ユーロ(約1040億円)の罰金を支払うよう命じたと発表した。アウディは不正行為などの責任を認め、「罰金の支払いを受け入れる」方針を示した。
VWは6月、独検察から10億ユーロの罰金支払いを命じられた。米司法省とも巨額の民事制裁金などの支払いで和解しており、今回の子会社への罰金で、排ガス不正の代償がさらに膨らむことになった。
アウディは排ガス検査を不正に回避する違法な制御ソフトを搭載したディーゼルエンジンの開発と、VWグループ各社への不正エンジンの供給に対する責任が問われた。罰金の支払いなどを踏まえ、「2018年の主要な業績見通しを大幅に下方修正する」としている。
6月にはアウディのシュタドラー前会長が独検察に逮捕された。VWグループでは不正に関与した当時の幹部など個人に対する捜査が続いており、事件の完全な終結にはまだ時間がかかりそうだ。
(2018/10/17 10:00)