[ 地域経済 ]
(2018/10/19 05:00)
東京・有明の東京ビッグサイトで開催中の「モノづくりマッチングJapan2018」(日刊工業新聞社主催)は、3次元(3D)造形や革新材料・複合材料など五つの分野で最先端の製品・技術を一堂に集めたモノづくり専門展だ。テーマは「“プラスα”の提案型モノづくり」。新ビジネスの機会を求める来場者が、出展者による技術などの高付加価値化提案に熱い視線を注いでいた。
3D造形関連の出展が多い中、白銅は日本工業規格(JIS)のアルミダイカスト材のアルミ合金「ADC12」による金属3Dプリンターの受託造形サービスを紹介した。4月にサービスを開始したばかりで、自動車業界を中心に順調に受注を伸ばしている。ADC12は熱伝導率が高く国内ユーザーになじみのある材質で「広く多くの業界に訴求したい」(石塚伸一3Dプリンター課長)としている。
「チーム入間」の一員として出展した入曽精密(埼玉県入間市)は、マシニングセンター(MC)の機能向上を狙いとした自社製品を展示。来場者はMC用特殊治具「ORIGAMI」を活用し、加工した0・3ミリメートル角の立方体など超微細のサンプル品を興味深く見ていた。ORIGAMIは年末から年明けをめどに発売する予定。
不二製作所(東京都江戸川区)は、独自のエアーブラスト技術「α処理」をアピールする。独自の表面処理法によりワーク再表層をナノ結晶化することで硬さが向上。エッジをだらさない。摩擦抵抗が低減し、摺動(しゅうどう)性がアップする。ギアなど摺動性を求める用途への提案を行う。
東鋼(東京都文京区)は、福島県内に工場が立地する関係で福島県中小企業中央会のブースに出展。県などの支援を受けて整形外科手術に用いる骨切削加工用医療術具の中空穴加工に必要なガンドリル装置を導入。内製化で生産リードタイムが従来の3分の1になり「納期やコストが大幅に改善できた」(同社担当者)としている。
(2018/10/19 05:00)
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