[ ICT ]
(2018/10/25 15:00)
米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、グーグルやフェイスブックといった利用者のデータを収集している企業のサービスは「監視」に等しいと非難し、プライバシーやそれを保護する法制度の重要性を訴えた。
ブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)のプライバシーに関する会合で発言したクック氏は、「これは監視であり、集積されたデータは収集している企業を豊かにするために利用されるだけだ。われわれを不快にするものだ」と述べた。
一方、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEOはクック氏の発言後に流されたビデオメッセージで、広告をベースとした同社のビジネスモデルは「誰でも手が届く」サービスを可能にするものだと擁護した。
ザッカーバーグ氏は「当社は利用者に請求する代わりに、広告を流す広告主に請求する」と述べ、「無料で利用できるサービスを望む利用者の声を当社は絶えず聞いている」と主張した。
クック氏はまた、欧州で導入された一般データ保護規則(GDPR)と同様のプライバシーを保護する連邦法が米国でも必要だとあらためて述べた。(ブルームバーグ)
(2018/10/25 15:00)