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[ 商社・流通・サービス ]
(2018/11/1 20:30)
【ジャカルタ=時事】189人を乗せたインドネシアの格安航空会社ライオン航空JT610便(ボーイング737MAX8)がジャワ島北部沖に墜落した事故で、ブディ運輸相は1日、同機のブラックボックスを海中から回収したと発表した。飛行情報を記録したフライトレコーダーとみられる。同国政府は、コックピット内の音声を録音したボイスレコーダーの発見も急ぎ、原因の解明を本格化させる。
政府は、JT610便は空中爆発でなく、急降下して海面に衝突したとみている。機体の破片が半径12キロメートルの狭い範囲で回収され、焼け焦げた跡も見当たらないためだ。
事故機は8月に就航したばかりだが、地元紙によると、墜落の前夜にトラブルが生じていた。約7時間前にバリ島から首都ジャカルタへ飛行中、速度や高度の計器に不具合が発生。パイロットは手動操縦したという。
ブディ運輸相は、人的ミスか機体の不具合かは不明だとしつつ、新しい機体とパイロットの適性にずれがあった可能性に言及。下限運賃の見直しを検討するとも述べた。
JT610便は10月29日午前6時20分(日本時間同8時20分)、ジャカルタ近郊のスカルノハッタ空港を離陸。乗客・乗員189人を乗せてバンカ・ブリトゥン州に向かったが、トラブルが発生し、「空港に引き返す」と管制官に連絡した後、同33分に消息を絶った。
(2018/11/1 20:30)