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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/11/11 07:00)
【北京=時事】中国自動車工業協会が9日発表した10月の同国新車販売台数は、前年同月比11.7%減の238万台となり、4カ月連続で前年の水準を下回った。同協会は、年間で異例の前年割れとなる可能性が高いとの見通しを示した。
米国との貿易戦争を嫌気して株価が大幅下落したことなどで、消費者の心理が冷え込んだのが販売低迷の要因だ。中国は米国を上回る世界最大の自動車市場で、世界経済への影響が懸念される。
1~10月は前年同期比0.1%減の2287万1000台とマイナスに転落。同協会幹部は記者会見で、貿易戦争が販売減の一因だと説明するとともに「年間でプラスを実現できる可能性は極めて低い」と述べた。
乗用車に限った10月の新車販売台数は前年同月比13.0%減の204万7000台。国別の市場シェアを見ると、前年同月に比べて米系ブランドが縮小しており、貿易戦争に伴って米国車を敬遠する動きが広がっているもようだ。
日系大手はトヨタ自動車が19.5%増と好調で、ホンダは3.1%増とプラスを回復。一方、日産自動車は5.5%減だった。
(2018/11/11 07:00)