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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/11/14 12:00)
米ボーイングと米連邦航空局(FAA)は、旅客機ボーイング737MAXのソフトウエアについて、パイロットによる指示なしで機体が急降下しないよう確実にするための修正を検討している。737MAXは先月、インドネシアで墜落事故を起こした。
FAAは13日の声明で、ボーイングと共に737MAXに対する「ソフトウエアや他の設計で変更の必要性に関する見極めを続ける」方針を示した。
10月29日にジャカルタ発のライオンエア機が離陸後にジャワ海に急降下して墜落した事故を巡っては、操縦士による制御不能の事態を防止する狙いで最新型737MAXに追加された安全機能との関連性をインドネシアの調査当局は示唆している。この事故では乗客・乗員189人全員が 高スピードでの落下の衝撃で死亡した。(ブルームバーグ)
「737」納入低調 部品不足に安全システム問題が追い打ち
13日の米株式市場で米ボーイングは下落した。先月末のインドネシアでの墜落事故との関連が取り沙汰されている「737MAX」の新安全システムの説明不足が米パイロット組合によって 指摘されたことに加え、「737」の10月の納入が振るわなかったことが響いた。
ボーイングの10月の「737」の納入は43機にとどまり、同社の年間の納入目標を達成できない可能性が出てきた。同社は現在、生産を滞らせている部品不足への対応に取り組んでいる。同社はまた、新型広胴機「777X」の投入による財務のひっ迫を緩和するため、「737」の生産を加速させ売り上げを伸ばすことに重点を置いている。
一方、デニス・ マレンバーグ最高経営責任者(CEO)は13日、FOXビジネス・ネットワークに対し、737MAXの安全性を重ねて指摘した。(ブルームバーグ)
(2018/11/14 12:00)